しりとり

ルール:本ブログのエントリのタイトルおよびテーマはしりとりで決まるものとする。

 

初回となる今回のテーマはしりとりらしく「しりとり」だ。安直に決めたぶん、なんの思い入れもないテーマであるため、さっそく頭を抱えている。

 

尻を取る、といえば河童である。河童は人の尻子玉を抜くとされる想像上の生き物であるとされる。尻子玉は人間が内在する想像上の器官であるとされる。河童も尻子玉も想像上のものとされているのであるが、誰もその不在を証明したことはない。つまり河童も尻子玉も実存するのである。現にいま俺は尻子玉が痛い。すこし体調を崩すと覿面に尻子玉が痛くなる。キリキリとシクシクと痛む。あまりに痛いので夜が更けているにも拘らず河童を探しに河原に出かけてみる、あわよくば尻子玉を抜いてもらおうという算段なのだが、残念ながらこれまで河童に遭遇したことはない。キリキリと締め上げるような尻子玉の痛みに苛まれ、ひとつの疑念が生じる。……もしかして河童っていないんじゃね?

 

河童の好物といえばキュウリだ。組成的にキュウリの98%は水分だという。ほぼ水だ。世界一キツい蒸留酒として知られるスピリタスのアルコール度数が96度、残りの4%はなんなのだと問いたくなるが、キュウリはそれさえも凌駕している。バファリンの半分は優しさでできているというから、キュウリにも1%くはいは優しさが含まれているはずだ。聞くところによると人体に含まれる水分量は50%〜75%、人間にはいったいどれくらいの優しさが含まれているのだろう。果たして1%を超えるや否や。

 

そんなキュウリばっか食ってる河童の組成もまた水分が90%を超えるはずだ。天日に干したら昆布のように旨味成分が白い粉として体表に析出するだろうか。昆布の旨味成分はグルタミン酸、干し河童を使うときは水洗いせずに刷毛などで優しく汚れを落とし、常温の水に浸けゆっくりと戻してください。河童の旨味成分のことを「グルタミンさん」と呼ぼう。誰もその不在を証明したことがないからね。

 

本ブログのタイトルを「河童の戻し汁」とする。

次のテーマは「り」から始まるなにか。